木綿
「おにいちゃん、質問があります!」
新太郎
「なんだい、木綿君?」
木綿
「『にちろせんそー』ってなんですか?」
新太郎
「……へ?」
更紗
「そんなことも知りませんの、木綿さん。
『にちろせんそー』とはずばり!」
木綿
「ずばり?」
更紗
「『にちろせんそー』のことですわ!」

「って、答えになってないだろうが!」
木綿
「なるほど! 『にちろせんそー』なんですね」

「おまえも納得するな!」

「麻ちゃん、落ち着いて……」
新太郎
「あのね、木綿君、日露戦争というのは、
西暦1904年に始まった日本とロシアの戦いのことだよ」
木綿
「え? ということは……」
綸子
「私たち礼武隊が関わっている戦い……ですね」
新太郎
「そういうことになる」
木綿
「戦いって、その……つまり戦いですよね」

「当たり前だろ」
木綿
「あの……どうして戦いが始まったりしちゃったんでしょうか?」

「それは、ロシアが悪い国だから……」
新太郎
「ちがうよ、麻君。国に良いも悪いもありはしない」

「じゃあ、なんで戦う必要があるのさ!」
新太郎
「それぞれの……事情というものがあったんだ」
木綿
「事情?」
新太郎
「いい機会だ。ここでキミたちにきちんと話しておこう」

「日露戦争のことをですか?」
新太郎
「ああ。でも、その前に」
綸子
「その……前に?」
新太郎
「説明しておいたほうがいいだろうな。
この時代の日本とロシアのことを」
 
続く

第一回|第二回
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